ヘーベルハウスのコスパ分析
ここでは、ヘーベルハウスのコスパを分析していますので、参考にしてくださいね。
採用する設備や仕様によって、コスパは変わってきますが、ここでは、ヘーベルハウスで建てる人が多い住宅仕様で掲載しています。
旭化成ヘーベルハウスは高いというイメージがありますが、住宅価値に対してのコスパはどうなのでしょう。
ヘーベルハウスの外観
参考価格
坪あたり90万円(諸経費込み)
価格もトップクラスの高さ。
オプションなどを付けていくと、坪90万円では効かないレベルになるので、注意。
評価
住宅性能・設備
制震フレーム「ハイパワードクロス」
鉄骨構造のすべての筋交いに制震装置がついているようなもので、地震に対してとても強力。
ここまでの多くの制震装置の数を標準装備しているのはヘーベルハウスだけ。
このハイパワードクロスは、地震の揺れを約1/2まで軽減できる。
ヘーベルハウスの構造の強さをイメージづけた制震フレームである。
ALCコンクリート・ヘーベル
ヘーベルハウスの代名詞ともいえるALCコンクリート外壁。
各階の床にもALCコンクリート・ヘーベルを設置するので、遮音性は抜群。
遮音性だけでなく高強度、寸法安定性、耐火性、耐久性、軽量性、調湿性、断熱性を兼ね備えたへーベルハウス自慢のコンクリート素材である。
高性能断熱材「ネオマフォーム」
ネオマフォームは0.020W/(m・K)と他の断熱材と比較しても、圧倒的な断熱性能がある。
例えば、厚み50mmのネオマフォームと厚み125mmのグラスウールは同等の断熱性能があるということ。
その他、ネオマフォームの特徴としては、「熱に強く燃えにくい」、「断熱性能が長期間続く」、「有害な化学物質が含まれず、安全性が高い」、「ノンフロンで地球環境にやさしい」というものがある。
ヘーベルハウスの住宅性能や設備などの大きな特徴として、あげられるのが上記の3点。
それぞれの特徴が大きな存在感で、ヘーベルハウスを語るうえで切っても切り離せないものです。
他のハウスメーカーと比べてみても、住宅価値の高い性能・設備を備えていて、特に構造に対して高い費用をかけていると言えます。
評価
設計能力
ヘーベルハウスの設計担当となる人は、社内の設計士や営業マン。
営業マンが、たたき台の図面を作ったあと、構造的に問題がないかどうかを設計士が確認しているケースが見受けられます。
そういうことで、設計能力には営業マンの手腕によりバラツキがあるといえます。
ただ、ヘーベルハウスの設計アイディアは、構造の強度を生かした豊富なものとなっています。
例えば、屋上利用、中庭のある設計、305mm単位で自由に間取りの幅を調整できる強みがあります。
私が、評価しているのは、独自の住環境シミュレーションシステムであるARIOS(アリオス)。
ARIOS(アリオス)は、設計プランの段階から「日照」「日射」「通風」「採光」を確認できるもので、間取りの中で、「時間帯別で、どこの部屋が日当たりが良くなるのか」「どのような時間帯に日射が強く部屋内が暑くなるのか」「部屋ごとの風の通り道」「部屋ごとに適切な明るさを確保できるか」など、あらかじめ知ることができます。
建てる前からシュミレーションできるので、設計段階で、お隣との住宅の配置を考慮して、建物配置、窓の位置、バルコニーの位置、部屋の配置などを細かく設定できるメリットがあります。
ARIOS(アリオス)は、満足度の高いプランニングにおいて、ヘーベルハウスの設計能力を補う、大変便利なシステムであることが見て取れます。
評価
施工能力
ヘーベルハウスは、代理店方式ではなく、旭化成ホームズと施主との直接契約になるので、施工責任が明確になっています。
他メーカーでは、本社と直接契約ではなく、代理店と施主との契約をしているところが多いものです。
その状態で、何か不具合があったときに、本社はノータッチで代理店に責任を負わせています。
へーベルハウスでは、本社が指定した専属の下請け業者に施工をさせるので、施工能力は高いといえるでしょう。
旭化成ホームズに登録していない職人は、現場に立ち入ることも出来ませんし、助っ人として別業者を連れてくることも出来ません。
これも、本社が認めた業者でしか施工させないという、高品質の施工を維持するためです。
評価
維持費(ランニングコスト)
へーベルハウスのスタンスは、自然を力をうまく利用した住まいの提供。
住環境シミュレーションシステムであるARIOS(アリオス)を活用している点が、その表れでしょう。
自然の力を最大限活用し、採光や日射環境を考慮すれば、照明点灯時間の節約や、空調時間のカットで、光熱費のコスト削減を後押しできます。
また、換気システムは、ロングライフ・エコ換気システムⅡという第三種換気システムで、シンプルなもの。
そのため、ランニングコストは安く、万一故障しても修理費は、それほど高くはないでしょう。
ただ、外壁塗装は30年ごとに塗り替えメンテナンスが必要で、まとまったお金の用意が必要。
さらに、屋上利用をする場合は、特に注意が必要で、防水処理が30年ごとに必要になってくる。
鉄骨住宅なので、シロアリ対策にさほど神経を使うことがないのが救いです。
評価
売却価格
ヘーベルハウスには、ヘーベルハウスの中古物件だけを扱う「ストックヘーベルハウス」という独自の売買仲介システムがあります。
もし、ヘーベルハウスを手放さなければならない状況になっても、ヘーベルハウスの独自の基準で査定し、有利な価格帯で売却できます。
また、新所有者に対するバックアップも充実しているので、買い手も付きやすいのです。
ヘーベルハウスの所有者は、へーべリアンと自称し、それに誇りを持つほどコアなファンも多くブランド力も高い。
ヘーベルハウスはロングライフ住宅としてのサポートも充実し、資産コンサルティングの専門スタッフ部門もあるほどの徹底ぶり。
大手ハウスメーカー10社と関連不動産会社で設立された「優良ストック住宅推進協議会(スムストック)」への参加も後押しし、売却価格は大手ハウスメーカー中でもトップクラスという位置づけになります。
評価
旭化成ヘーベルハウスのコスパまとめ
「ヘーベルハウスは高い!」
これは、まぎれもない事実です。
でも、高い理由に納得できる住宅だと言えます。
制振装置を惜しげもなく設置している点や、ヘーベル板(ALCコンクリート)で覆われた住宅で、とても高額なコストがかかっていることを考えれば、坪単価約90万円という価格設定も、コスパがよいと考える人もおられるでしょう。
シンプルな設備の住宅なので、建ててからの維持費も、おさえられる点が魅力です。
また、サポート体制や営業マンの対応の質の高さに目をやれば、決して高いだけでない満足度の高い住宅だと言えます。
総合評価